会長挨拶
埼玉県言語聴覚士会ホームページヘようこそ!
~新しい生活様式の中で言語聴覚士の本質を考える年にしたい~

埼玉県言語聴覚士会は、埼玉県内の言語聴覚障害を持つ方、そのご家族、および埼玉県民の利益に寄与し、地域におけるリハビリテーションの発展に貢献することを目的として2003年5月に設立いたしました。そして、2014年9月に一般社団法人埼玉県言語聴覚士会となりました。

言語聴覚士の臨床内容は、聞くこと、話すこと、食べることに関わっています。広く考えると、人とコミュニケーションを取ること、人と関わること、自分自身でことばを使って思ったり考えたりすること、口から食べること等「人が人として生きること」に関わる大切な部分に関わっています。細かく分けると、対象は聴覚障害、言語発達や発音の障害、学習障害、吃音、失語症、高次脳機能障害、認知症、音声障害、摂食嚥下障害等々で、医療・介護・保健・福祉・教育の様々な領域に渡ります。言語聴覚士は、こうした様々な面に苦手さや困難さ、障害をお持ちの赤ちゃんからご高齢の方々までを対象として皆様のお役に立てるように日々努力しております。

言語聴覚士の人数は、諸外国に比べ全国的にもまだまだ少なく、人口が730万人を越える埼玉県内におきましても420名程度の会員数では、私たちを必要とされる方々への対応が行き届かないことが懸念されます。そのため当会は、会員の技量向上を図ること、有資格者への入会案内に努めることに加え、賛助会員のお力添えをいただきながら、県民の皆様方に言語聴覚士を知っていただく活動や学生の皆様に言語聴覚士を目指して頂くための働きかけも行っております。

2020年度は私たち言語聴覚士にとって新しい挑戦の年になるでしょう。2月頃より新型コロナウィルス感染が蔓延し、3月に「新型インフルエンザ等対策特別措置法」が改正され、4月7日同法に基づき埼玉県を含む7都府県に緊急事態宣言が発せられました。5月25日緊急事態宣言の解除後に国及び埼玉県から『感染拡大を予防する新しい生活様式』が示されました。他者との身体的な距離を保ち、接触を避け、複数の人と会うことを避け、人前で大きな声で話したり歌ったり笑ったりすることを自粛しなければならない生活です。私は、直接人と会えないこの期間に、人は様々な手段を用いて他者とつながっている実感を持つことが本当に大切なのだということを痛感しました。身体的な距離が離れても、社会との距離を離してはならないと考えます。まさに、私たち言語聴覚士の存在意義が大きく問われる時代になったと思います。言語聴覚療法の手段は幅広く、感染予防策を講じつつ、人とつながるコミュニケーション手段を患者様、利用者様とともに作り上げていくことがこれからの私たちの職務となると考えます。

会員の皆様には、これからも会員同士が地域を中心に持てる力を出し合い、会員相互の顔が思い浮かぶ心地よい組織作りをさらに目指すことをお約束します。多職種関係団体、組織の方々と連携を深め、賛助会員のお力添えをいただきながら埼玉県らしい活動を進めてゆきたいと考えております。

このホームページをご覧いただきました、言語聴覚士のことをお知りになりたい方々、言語聴覚療法を必要とされる方々、賛助会員の方々、当会へのご意見、ご希望、ご教示、ご質問などをお寄せいただければ幸いです。皆様のお力を頂いて、より魅力ある埼玉県言語聴覚士会に発展させたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
                                         会長 田尻恵美子